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分娩時のアロマってどう思いますか?
最近、アロマセラピーを行っている施設多くなってきていると思います。(助産師の好みの問題もありますが笑)お産を進行させるために、リラックス効果のあるラベンダーを使ってみたり、足浴のお湯の中に妊婦さんが好きな香りのアロマオイルを垂らしてみたり・・・いろいろ用途も効果もあります。
実際には、助産師がどのような施設で、どのように使っているか、気になりますよね?
学生時代にはあまり触れないアロマセラピー
助産学校でも、一応、アロマのことについて勉強します。しかし、他にもたーーーっくさん勉強して覚えて、身につけなければいけない技術はあります。そのため、助産学校ではほんの1.2ページほどしか勉強していません。(もちろん、学校にもよりますが)
最近は、アロマキャンドルやディフューザーなどが流行っているので好きな人は普段から香りに近い生活をしていると思います。しかし、全然興味の無かった人にとっては、全くの未知の世界。私もそのうちの一人でした。初めてアロマというものに真剣に取り組んだのが助産院での実習の時です。
周りの人の話をうかがうと、けっこう助産院では使用しているところが多いようです。こんなことがきっかけではないと、本当にアロマとは関係がなかった・・・。そこの実習先では、妊婦検診は癒し系の香りを、分娩進行中は産婦が希望すれば好きな香りを、産後は産後痛を和らげる用の香りをと、場面によって使いわけるほど助産院の中にはアロマ用品が沢山ありました。
妊婦さんの中には、この助産院に通ったのがきっかけでアロマに興味を持ち、自宅でも実施するようになったという方もいました。妊婦ではありませんが、当時学生の私もアロマに興味を持って、助産院での実習が終わったと同時にディフューザーを購入し寝室に置いた一人です。
導入しているところは多いけれども・・・
上記のように、妊娠期や分娩、産後のケアとアロマの関係に大変興味を持った私。助産院での実習のあとに、病棟実習があったのですが、そこで分娩進行期のケアにアロマを使いたいです!と学生ながらに提案しました。すると、そこの臨床指導者からは私にとって意外なひとこと。
「うちでは、産婦さんが個人的に持ってくる以外の場面ではアロマは、ケアを行う時には使いません。」とのことでした。「えっ!?助産院の先生があんなに気に入ってた(笑)アロマセラピーを使ったらいけないなんてあほな!」と学生ながらに思いました。
しかし理由はとっても納得のいくもの。アロマは科学的に医療への効果が証明されているから。要するにしっかりとした知識が無いものを、医療の現場で使うな!ということです。
確かに、分娩時に使いたい理由は「産婦をリラックスさせて分娩の進行を促そう」ということなので、普段私たちが使っているような「ただリラックスしたいから」「香りが好きだから」という理由ではありません。アロマの医療的な効果を期待して利用する目的なので、生半可な知識では使用したらいけないということです。
確かに、香りの種類によって分娩の進行を妨げたり、切迫早産の方にとっては駄目な子宮の収縮を促す効果のある香りもあります。(香りなので、分娩室で使用していても、切迫早産の方が入院している病室へ流れる可能性もあるので)
アロマセラピーをちゃんと勉強しましょう!
アロマを使用している施設は、助産師の中にしっかりとアロマセラピーの勉強をしている人が必ず1人います(もちろん居ない所もあると思います)。全員ではありませんが、一人知識を持っている人がいれば、他の助産師がその人からアドバイスを受けそれを元にケアを提供することができます。
私が働いていた総合病院では、1人AEAJアロマセラピストという資格を持っている人がいたのでその方が、病棟の勉強会を開いてアロマのことを教えてくれたりしました。
その人が言うには「当人が好きな香りであれば、効能はあまり気にしなくてよい」ということですが、やっぱりしっかり勉強して資格を持っているというバックグラウンドがあるのと無いのとでは説得力が違いますよね。患者さんに対してもそうだと思います。
たかがアロマ、されどアロマ
確かに「においで分娩がそんなに進むの?産後の傷の痛みが和らぐの?」と聞かれたら、他の要因もあるし、痛みの感じ方に関しては個人差しかないので何とも言えませんが・・・・しかし!科学的根拠で説明できないことがお産、女性の体には沢山あります。アロマに関してもそのうちの1つなのではないかなと思います。
資格をとるのには、上記のAEAJだけではなく国際的にも使えるものもあるので興味があれば調べて確認してみてください^^アロマセラピストというのも、れっきとしたキャリアアップになると思います。上記にも言ったように、施設によってアロマを積極的に取り入れているところとそうでないところがあります。
転職を考える際には、アロマに興味があればそれも考慮してみてはいかがですか?そういったところも、しっかりと転職コンサルタントは把握していますので、興味あることに関しても相談してみてください。自分の持っている資格や興味のあることが活かせる職場を探しましょう!
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助産師の求人と転職 編集部
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