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どんな母乳育児をすすめていきたいですか?

職場によって異なる母乳育児指導

助産師は乳房ケアや母乳育児指導にも深く携わりますよね。

職場によって、完全母児同室、母児異室、入院中の数日間だけ同室、と分けられます。

この体制によっては母乳育児指導方法は大きく変わるのは想像つきますよね。

では、あなたの考えに合った母乳育児指導を行えるのは、どんな職場でしょう。

完全母児同室、BFH指定病院

BFH(Baby Friendly Hospital)とは赤ちゃんに優しい病院のことです。

「母乳育児成功のための10箇条」を遵守している病院とWHO、ユニセフが認めた場合、この称号を手に入れることができます。

これを宣伝にしている病院もありますね。

この10箇条を守ろうとすると、必ず完全母児同室ではないとまず認定されることはできません。

しかも、なるべく母乳を赤ちゃんの口にしましょうといった条項もあるので、これがまた助産師の母乳ケアの腕の見せ所です。

妊娠中から乳房ケアを行い、出産直後から始まる育児に対して準備をしていきますし、入院中はなるべく母乳のみの育児ができるようにケアしていきます。

もちろん、母児の健康状態に考慮して母乳育児をすすめていきます。

2015年の時点では日本国内72施設がこのBFHに認定されています。

このBFH認定施設が無い県も国内にはあるので、母乳育児に対する考え方も地域差が強いのかもしれません。

ちなみに、私の勤めていた総合病院はBFHの認定を目指していた職場であったため、乳房ケアに対する勉強会もたくさんありましたし、

暇さえあれば褥婦の乳房マッサージに、授乳の仕方の観察に、と非常に母乳育児に対して力を入れていました。

また、母乳に関する資格を持っている助産師が沢山勤めていました。(桶谷式、ラクテーションなど)

夜は赤ちゃんが活発に泣く時間なので、母たちはフラフラになりながら、あやしながら病棟じゅうを歩いていたのをよく覚えています。

助産師側も、母乳育児成功のための10箇条に遵守しているため、ミルクは医学的に必要性があるときにしか与えられません。「よく泣くから、ミルクをあげる。」ということができず、

母たちを励ましながら夜勤していました。

全員に言えることではありませんが、産後の体でさらに不眠になりながら育児をする、というのはとても大変なことです。

完全母児異室

こちらは、新生児室と母の入院している病室が分けられており、基本的に3時間おきに母が新生児室へ行き授乳をするというかたちです。

3時間ごとなので、時間が限られているため1回に新生児が母乳を飲む量というのを大体決めて、母乳では足りなかったところをミルクで補足する。というかたちです。

これは、戦後のGHQの指導のもとに発展したいわゆるアメリカ式の子育て方法です。アメリカなどの外国諸国では「赤ちゃん専用の部屋」というのがあります。

両親とは一緒に寝ない、というのが基本的らしいですね。これが本当の完全母児異室です。

感染予防のため、という説もあるみたいですが、こちらは科学的根拠があまりないように思います。

私の場合は、上記のBFHを目指していた病院から異動してきた直後はこの母児異室の母乳育児指導の仕方が全く違うことに驚きました。

まず、母たちは夜間の方が新生児は活発だということを知らずに帰っていく。(夜間も新生児室で赤ちゃんを預かっているので)

よく泣くからと言って、母乳が入らなくなるくらいの大量のミルクを飲ませる。

しかし、母たちは産後の疲れ切った体を十分に休ませる時間があるし、退院したらずっと大変な育児は続いていくので

産後はゆっくり自分の時間も過ごしたい、寝たい、という方には良いと思います。

多少の違いはあるものの、乳房ケアに対しては勉強会も開かれていましたし、資格こそもっていませんが、乳房ケアに対する知識が豊富なベテランの方もいました。

入院中の数日間だけ同室の場合

こちらは、分娩直後は母児異室で退院する1-2日前から(日数は個人によって変動しますが)完全母児同室に移行するというかたちです。

上記の情報を組み合わせた内容です。

私の勤めていた職場では、基本的には完全母児異室なのですが、希望により産後数日から母児同室に切り替えることができました。

母児同室になれば助産師からの指導は要所のみで、ほとんどミルクの補足の判断など母親の判断に任せていました。

もちろん、不器用で授乳がうまくいかない人や乳房トラブルのある人などには、観察・指導を増やします。

急に完全母児同室に切り替わるため、特に初産婦は育児に対する不安を抱えながらのつきっきりの育児が始まります。

ここでも、もちろん乳房ケアや母乳育児のための勉強会はありましたが、上記の職場ほどの回数はありません。資格を持っている助産師もいませんでした。

入院していた方たちの中には「どうせ退院したら、つきっきりで赤ちゃん見なければいけないから入院中くらいゆっくりしたい」と言っていた経産婦さん。

「1人目が母乳出なかったから、2人目はぜったい完全母乳で育児をしたいからBFHの病院を探している」と悩みを持つ経産婦さん。

「元気に育てばいいので、母乳育児に特にこだわりはないです。」と言っていた初産婦さん。様々な意見を持った方たちばかりです。

様々な人が、それぞれの考え方で病院を選択して、来院してきてくれていました。

自分の考える母乳育児のあり方と職場

母乳に関することは難しく、助産師によって考え方も様々です。

母児同室がいい、母児異室のほうがいい、なんてことは正解なんてないです。もちろん、知識や経験の差によって

助産師それぞれの考え方が変わってきます。

例えば、母乳のことをもっと勉強したい、完全母児同室のところでの母乳ケアを学びたい、これが合ってる

と思えばそのかたちをとっている病院を探すのが一番ですね。

自分がやりたくないと思っていることを指導したり、勧めるのはこちらとしても辛いですしね。

転職の際には、転職コンサルタントに自分の希望の母乳育児指導をしている場所を紹介してもらいたいですよね。

是非、情報量豊かな転職コンサルタントに相談してみてください。

あたたの考えに合った職場を提供してくれるでしょう。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイ助産師の求人と転職 編集部

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