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無痛分娩のケアが出来る助産師
フリースタイル分娩が出来る病院、無痛分娩が出来る病院…様々な分娩の方法があって、産婦さんのバースプランは様々です。
それに伴って、助産師も「こんなことができる助産師になりたい」と勤務先を選ぶ時に念頭に入れると思います。そこで、無痛分娩の出来る施設についてご紹介します!
無痛分娩に対する考え
私が働いていたクリニックでは、90%以上の産婦さんが無痛分娩希望の方々でした。というのも、このクリニックには産科麻酔の医師が常にいて、無痛分娩のできる施設の中では評判が良かったので、多くの無痛分娩をしたい産婦さんがここのクリニックにいらっしゃっていました。
中には自然分娩をしたいという方もいたので、その方々にも対応できるような体制を取っていました。
ここで働く助産師は、無痛分娩に対してとてもポジティブな考えを持っていて、無痛分娩をしたい産婦さんに寄り添うケアができていました。
私が以前に働いた大学病院でも無痛分娩を行なっていましたが、最後は吸引分娩でお産をする方をよくみていたので、これが本当に良いのかと疑問に思うことは多々ありました。
同僚の助産師も、「吸引分娩率が高い」、「産まれてくる赤ちゃんの状態が悪くなる」等と、ネガティブな考えの方が少なからずいました。
しかし、私はこのクリニックで働いて、初めて無痛分娩とはこういうことなのかと分かりました。
無痛分娩の最大のメリットは、痛みを取り除くことでリラックスしたお産をすることです。
私が分娩介助させていただいた産婦さんは、経産婦さんの方で、1人目の時の痛みを思い出すと怖いという理由で無痛分娩を希望されました。
この方は、分娩促進剤を使い始めた後にすぐに進行がみられ、麻酔をすぐに使用し始めました。
ご本人もまさかこの痛みで分娩が進行しているとは思わず驚いていました。そして、ぎりぎりまで陣痛室で過ごした後、分娩室に移動しました。
痛みはないものの子宮収縮は感じられるので、その時に自然と入る努責だけでスムーズに赤ちゃんが降りてきました。
産婦さんは「本当にもう産まれるの!?」と笑顔で話されており、一番辛いはずの場面でも笑顔でいられていました。
お産後も「本当に無痛分娩を希望して良かった」と満足されていて、私自身もここまで満足度の高いお産に立ち会えて良い経験になりました。
「痛みを乗り越えてこそ、自分の子の可愛さがわかる」などという年配の方や、中にはそう話す助産師もいますが、私としては、その考えも一理あるけれども、無痛分娩のように痛みに対する恐怖感を取り除いてでも希望するなら産婦さんの望む分娩をすることが一番だと思います。
無痛分娩で助産師がすることって?
無痛分娩では、麻酔は医師がしますので、助産師は産婦さんの痛みの状態と分娩進行状況をアセスメントして、麻酔が必要かどうかなどを医師に報告します。
エピドラ刺入部位が問題ないか確認したり、血圧変動がとても重要なので適宜バイタルサインをチェックします。
必要に応じて、リラックスできる足浴を行なうこともあります。
ただ、完全に痛みを取り除いているので、中には本を読んだり、DVDを観たりして自分の時間を満喫してリラックスされる方もいました。
無痛分娩では助産師ができることが少ないという人もいますが、無痛分娩にはリスクも伴いますので、それを見逃さないスキルを持つことがとても重要です。
あと、自然分娩と比べて、児頭下降がゆっくりなので、どの段階で分娩準備をするかどうかも助産師の判断になります。
自然分娩と無痛分娩の違いをしっかり頭に入れてケアにあたることになります。
無痛分娩も理解できる助産師に。
海外では無痛分娩が一般的という国も多くあります。
私も数年働きながら、無痛分娩をしたい産婦さんに出会うことが多くなってきたと感じています。
無痛分娩を行なわない方針の病院にいた時に、無痛分娩をしたいと相談されることも多々ありました。
私はこのことはポジティブに考えています。産婦さんのする分娩なので、産婦さん自身がバースプランを持って当然のことです。
自然分娩と無痛分娩、どちらにもメリット・デメリットがあるので、それを加味して産婦さんの希望に添ったアドバイスができる助産師になれることが大切だと思います。
産婦さんはインターネットや雑誌などからたくさんの情報を持ってくることがあります。
ただその情報や理解があいまいだったりすることもあるので、助産師に尋ねてくることもよくあります。
助産師としての経験としても、自然分娩と無痛分娩に対応できる助産師になれたら素敵だと、私は思います!
ぜひ、施設選びの参考にしていただけたらと思います!
執筆者情報
助産師の求人と転職 編集部
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